炭鉱の島だった軍艦島こと端島。現在島内は立入禁止ですが軍艦島向けの「ツアー」や「クルーズ」で島への上陸と整地されたエリアでの見学が可能です。台風の影響で上陸観光が禁止されていましたが、2020年の2月下旬より再開(2020年2月21日に正式決定!)が決定しました!
ただ上陸再開と言えども、参加予定の観光客の方からすると「必ず上陸して観光」という印象をお持ちと思いますが、気象条件の影響から残念ですが「100%上陸」が出来る訳ではありません。
また上陸しても安全を考慮し観光客が足を踏み入れられる場所は限定されています。限られた場所から軍艦島の内部を観ることとなります。(それでも迫力ありますけどね)
残念ながら上陸できない場合は周辺を回遊し寄港となるので「えっ!なんで!!上陸できないの?」と不満を爆発させないために事前の心構えとして知っておいた方がいいと思います。ご注意を。
今回はどんな状況が上陸の可否に関係しているのか?またクルージング中に軍艦島をしっかりと観たい人、軍艦島を撮影したい人に知っておいて欲しい座席の位置についてご紹介したいと思います。
波浪状況によっては上陸NGの軍艦島
私が軍艦島ツアーに参加し上陸した際に、ツアー案内のスタッフに言われた最初の一言が「上陸おめでとうございます」の言葉。どうやら満潮時や高波の場合は船舶が軍艦島に接触し、上陸が危険と判断された場合は上陸自体ができないそうです。
上陸後はこんな風景に出会えます
軍艦島に住民が居た時代も定期船が着岸できず、荷物をクレーンで引き上げていたらしく、意外と荒れる事も多そうです。
自然が関係しているので仕方がないのですが、波浪状況など当日の天候状況を確認した方が良さそうです。
台風後の軍艦島ツアー参加は要注意
台風直後はどうしても海が荒れて高波になってしまいます。そのため上陸の確率は低くなると思います。
運がよければ出港して軍艦島の近くまでツアー運行は可能かも知れませんが、上陸を熱望していた場合は不完全燃焼の可能性大。そして荒れ具合によっては酔いやすい。
知っておかないと上陸できない酔って気持ち悪いと後味が悪い観光になってしまいます。長崎に再訪してツアーの再チャレンジを願っています。なので知っておいて欲しいんです。
また当日の上陸の状況をチケット購入の窓口に訪ねても窓口業務のスタッフは軍艦島周辺の上陸情報を全て把握していないと思います。
確認しても明確な答えを聞けない可能性もあるので、どうしても参加をする場合は、割り切って参加されるのをオススメします。
またここ数年の大型台風直後は軍艦島内の設備が壊れて上陸できない事もあります。設備状況についてはツアー会社は把握していると思いますので、ご予約時に確認されてみて下さい。
軍艦島を楽しむにはツアー乗船は右側の席に
ツアー参加の心得として知っておく情報が。それは「船の右側の席を確保」する事。全てのツアーに参加した訳でありませんが、「海の交通ルール」が適応されるはずなので同じ条件だと思います。
船舶の運行は「海の交通ルール」という物があり、私が参加した軍艦島ツアーでは右回りに運行するとの事。
実は出港後に分かったのですが、出港して軍艦島へ上陸する際に軍艦島が見えてくるポイントは船内の右側。そして軍艦島から長崎港に戻る際も右側の席からがベストビュースポットとなるのです。
軍艦島に右回りに近づき着岸。離れる際も右回りに軍艦島から離れていきます。軍艦島の全体像をしっかり撮影したい場合は、座席の位置が右側でないと撮影がうまくいきません。座席確保が難しかった場合は風に当たる覚悟で外部デッキの右側を確保しましょう。
出港時に船内アナウンスで右回りの案内があったそうなのですが、浮かれていた私は出港直後から座席を離れて、屋上の外部デッキから長崎港を眺めていたため、エンジン音でアナウンスが一切聞こえず。
座席でゆっくり軍艦島を見るには必ず右側の席の確保を。ガラス越しに見たくないという方は外部デッキで軍艦島をご覧ください。
また軍艦島には必ず上陸できる、という訳ではないのでツアー参加の場合は当日の状況などを自身で確認の上ご参加を。上陸率の高さをアピールしているクルーズ船がある理由の一つは、今回ご紹介した天候が左右しているから。
ただ上陸できなくとも海に浮かぶ軍艦島の勇姿に圧巻されますし、何度ツアーに参加しても新しい発見がある軍艦島。ただ折角のツアーチャンス。当日の天候状況は確認されて参加されてください。
軍艦島ツアーのまとめ
実際に参加した経験から軍艦島ツアー参加を考えている観光客の方に心構えをご紹介してみました。
また非常に海が青く澄んでいる長崎港は潮風が本当に気持ち良い!普段見られない角度からグラバー園や馬込教会などを観ることができるのもポイントですよ。
軍艦島ツアーを楽しんで下さい。
また野母崎からの軍艦島の眺めも最高です。
長崎港から軍艦島への遊覧タイムの楽しみ方はコチラから