長崎人が大好物のさつま芋を使ったお菓子と言えば?それは「かんころ餅」。長崎市外海(そとめ)地区にある「農楽舎」さんは、こだわり原料で自社製造した「かんころ餅」を専門に取り扱う販売店とカフェを運営されています。
また店舗で製造販売する「かんころ餅」は通販で全国配送されているので、お取り寄せが可能。ほっこり懐かしい安心の味をご自宅で楽しめます。
今回は「農楽舎」の杉山さんと山田さんに店舗のお話を伺いしました。
この記事の目次
・かんころ餅のふるさと外海地区にある出津農楽舎
・どうやって作るの?かんころ餅が出来るまで
・家まで待てない!併設カフェで味見をどうぞ
・農楽舎で作ってみよう!かんころ餅体験
・通販でいつでも取り寄せ農楽舎のかんころ餅
・長崎市内や長与の方は近所の取扱店にGO!
・大地の恵みを感じる「かんころ餅」専門店。出津農楽舎店舗データ
かんころ餅のふるさと外海地区にある出津農楽舎
「かんころ餅」は長崎県五島列島で有名な特産品ですが、実は外海地区に元々のルーツがあり、外海地区から五島列島に広がったそうです。そんな縁のある場所で「農楽舎」さんは「かんころ餅」を製造販売しています。
知っておきたい「かんころ餅」の基礎知識
長崎県民には大変メジャーな「かんころ餅」ですが、県外の方は大半がご存知ないと思うので、まずは「かんころ餅」の基礎知識からご紹介。
「かんころ餅」は「もち米」「かんころ」「砂糖」を主な原料とする餅菓子。シンプルな原料構成のため、主原料の良し悪しや配合具合が味に大きな影響を与えます。
主原料の「かんころ」とは、さつま芋を加工して作った品。
そのため「さつま芋」の種類が違えばそれぞれ違う「かんころ」が出来上がり、「かんころ」の違いが「かんころ餅」の色や味、風味に大きな影響を与えます。
「かんころ」と「干し芋」の違いとは?
農楽舎さんの話しによるとお客様から「かんころ」と「干し芋」の違いをよく聞かれるそうですが、簡単に言えば「製造工程」と「完成した品」が違うそうです。
「かんころ」は芋の皮を剥いて、生のまま薄切りし、茹でた後に乾燥した品。水分がほとんど無い「保存食品」。完成した「かんころ」はそのまま食べるには不向き。水などにつけてふやかして加工します。
「干し芋」は皮付きのまま蒸してからスライスして乾燥。適度な水分が残った状態で完成した「乾燥食品」。火で炙る、そのまま食べるのが特徴です。
※「かんころ」「ほし芋」とも地域でご紹介した製造工程と多少異なる場合もあるようです。
どうやって作るの?かんころ餅が出来るまで
ご存知の方もいるかも知れませんが「かんころ餅」は普通の餅と比べると意外と手の込んだ工程が必要です。
「農楽舎」さんのサイト内のお写真を借りて「かんころ餅」が出来るまでをまとめてみました。
まずはさつま芋の泥を落とし、皮を剥いて薄く一定の厚さに輪切りにします。その後、湯がいて天日で干します。干し上がると「かんころ」の完成です。
もち米とふやかした「かんころ」を蒸し上げて、蒸し上がった後にきび砂糖を混ぜ合わせて、ペッタンペッタンついて練り上げます。
練り上がった餅を食べやすい大きさに成形して袋詰すると、ようやく完成となります。
農楽舎さんのかんころ餅作りのこだわり
「皮むきや輪切り作業」は機械を使って加工をする方法もあるそうですが、農楽舎さんでは機械は使わず、基本的に手作業にこだわって作られているそうです。
また合鴨農法で無農薬のもち米を自家栽培し、「かんころ」になる「さつま芋」は自家栽培と地元の農家さんの芋を中心に利用、奄美大島のきび砂糖を使ったりとこだわりは半端ではありません。
「農楽舎」さんでは異なる「さつま芋」を使った「かんころ餅」を製造販売しているため、それぞれの「さつま芋」別に「かんころ」を製造する必要があります。
大変手の込んだ工程を踏まえて完成する「かんころ餅」半端ない愛が詰まっているのです。
家まで待てない!併設カフェで味見をどうぞ
購入した「かんころ餅」、家まで待てない!早く食べたい!そんな方には「農楽舎」さんに併設したカフェスペースで「かんころ餅料理」を味わってみてはどうでしょうか?
カフェスペースでは、ベーシックな炭火焼きに素揚げ、ドリアにパフェ、苺かんころ餅まで!「かんころ餅」の概念を変えるメニューが勢ぞろいです。
また「かんころ餅」メニューにプラス500円でランチセットへ変更が可能。ランチセットはご飯、スープまたは味噌汁、サラダ、メイン、デザート付きとお値打ちメニューとなっています。
またドリンクメニューはアールグレイ、ルイボスティー、トゥルシー(ハーブティ)、チャイ、ジンジャーエール、ジュースを取り揃えています。
農楽舎で作ってみよう!かんころ餅体験
そもそも「農楽舎」を始めるきっかけの一つに高齢化を迎え食文化の継承が難しくなりつつある「かんころ餅」を、長崎県人の若い層や県外の方へ発信し広めたいと言う想いがあったそうです。
その一貫として定期的に「かんころ餅」の体験を開催されています。
過去の参加者は地元の小学生、職場の仲間、友人などグループでご参加いただいたそうです。自分で作った出来立てのかんころ餅を食べるチャンスはそうそうありません。
長崎の食文化を美味しく勉強してみてはどうでしょうか?こちらの体験コースは「農楽舎」さんのサイトやSNS(FBやインスタ)で日程をご案内しています。ご興味のある方はフォローしてご確認ください。
通販でいつでも取り寄せ農楽舎のかんころ餅
カフェで楽しみ、購入して家族と味わった「かんころ餅」。また食べたい!そんな時は通販でお取り寄せ。リピートオーダーしちゃいましょう。
「かんころ餅」は、さつま芋の取れる時期により種類が異なるので、その時々で販売している数種類をセットにした「食べ比べセット」を全国各地に配送されています。さつま芋の種類別のかんころ餅をご賞味ください。
ちなみに取り扱い商品は、芋の種類では「紅はるか」、「シルクスイート」、「紫芋」、「紅寿」、「たまおとめ」を使った商品、大きさは通常サイズとまんまるかんころ餅、カットしたかんころ餅、長崎特産の柑橘類「ゆうこう」入り、玄米餅米入り、全て自家栽培のプレミアムなどの構成となっています。
「かんころ餅」はポケットマルシェ、BASEのECサイトで販売されていますので、各サイトページをご確認ください。
直接「農楽舎」さんへ商品情報を確認して購入を検討したい場合は、お電話&FAX(0959-25-0880)・インスタのDMにご連絡を頂ければとの事でした。
長崎市内や長与の方は近所の取扱店にGO!
不定期のようですが、長崎市内・長与・大村・福岡のエリアにあるスーパー・道の駅・コンビニ・カフェでも「かんころ餅」の購入が可能のようです。
各お取引先に納品されるとインスタでご案内しているので、気になる方は「農楽舎」さんのインスタをフォローしてみて下さいね。
長崎市エリア
「長崎漁港がんばランド」
「道の駅夕陽ヶ丘そとめ」
「長生堂宝町本店」
「チトセピア内長生堂」
「すみや かもめ市場支店」
佐世保エリア
長与エリア
「ファンタスマーケット」
「ゆりの温泉」
大村エリア
福岡エリア
「農楽舎」さんのかんころ餅、ぜひご賞味ください。
大地の恵みを感じる「かんころ餅」専門店。出津農楽舎店舗データ
【出津農楽舎(しつのうらくしゃ)】
住所:〒851-2322 長崎県 長崎市西出津町2442 合同会社 出津農楽舎
TEL&FAX: 0959-25-0880
営業時間:11:00〜17:00
定休日:水曜日、木曜日、金曜日(出店のため臨時休業あり)
喫煙席:なし(屋内3テーブル 10席 屋外10席)
駐車場:駐車場あり
その他:屋外席は、ペットもご一緒できます
地図:
※記事内容は23年4月時点の情報です。