五島うどんは長崎県上五島市で製造されている乾麺うどん。長崎人は朝昼晩とよく食している麺類の一つです。

歴史的な背景などから稲庭、さぬきと並び三大うどんとも呼ばれる場合もあるのですが、五島うどんをご存知ではない旅行者も多いと思います。

今回は長崎のお土産品として絶対に外せない五島うどんについて、その特徴やルーツ、一緒に購入して欲しい一品など魅力をご紹介したいと思います。

ぜひ長崎を訪れた際は五島うどんをご購入いただければ幸いです。

麺の細さと食感が決めて。五島うどんの特徴

細いが楽しめる食感と決め手の椿油

五島うどんの特徴として見た目で分かるのは麺の細さ。さぬきうどんなどの極太麺に比べると五島うどんは非常に細い麺。ただし細くともコシがあり心地よい食感と喉越しが特徴的です。

コシがありツルッとした喉越しは五島うどんの製造方法が大きく関係しています。

五島うどんならコレ。地獄釜揚うどん

五島うどんならコレ。地獄釜揚うどん

簡単に製造工程を紹介すると、練り上げた小麦粉を切り出し徐々に細く伸ばし2本の竹管に8の字にかけて生地を熟成。熟成後は生地を伸ばしある程度の長さになった所で干し道具に掛けて乾燥。乾燥後にカットして麺の完成となります。

この徐々に伸ばしていく工程で五島特産の椿油を塗り込みます。椿油を使うことで小麦の乾燥と麺同士の付着予防に一役買っています。

工程の一部機械化が導入されているとはいえ、手間暇がかかる工程の中で熟成を重ねることでコシがある喉越しの良いうどんに仕上がるのです。

またこの製法は次にご紹介する「五島うどんのルーツ」に大きく影響しています。

ちなみに「うどん」の定義は日本農林規格(JAS)によると麺の長径1.7mm以上が「うどん」、麺の長径1.3mm以上1.7mm未満が「細うどん」となっています。

五島うどんは細いがコシがありツルリとした食感が楽しめ、五島特産の椿油を使った手延べによる伝統的な製法が特徴の乾麺なのです。

遣唐使の伝承説が有力な五島うどんのルーツ

中国浙江省温州市永嘉県にルーツがある五島うどん
日本のうどんのルーツとして最古と言われている五島うどん。

最古と言われる所以は遣唐使が日本本土の上陸までの最終休息地である五島列島に立ち寄った際にうどんの製造を伝承したにでは?と言われているから。

遣唐使は唐の都を出発し現在の浙江省より日本へ向け出港。

吉村政德さん著書の「五島うどんの御力(みりょく)」に私も中国発祥のルーツに関する記事を寄稿させて頂いていますが、遣唐使が出港した中国の浙江省温州市永嘉県一帯で五島うどんのツールとも言うべき麺を製造しているのです。

どうして五島うどんのルーツなのかと言うと先ほど紹介した生地練りから2本の竹管に8の字にかけて生地を熟成し伸ばしなどの製造工程が永嘉県一帯で製造する麺の工程とほぼ一緒なのです。調べた時は本当に驚きでした。

中国浙江省温州市永嘉県の素麺
そして温州市での麺の名称は地区でも様々で「素面(su mian:すーみぇん)」や「索面(suo mian:すおみぇん)」「爽面(shuang mian:しゅぁーん みぇん)※」など。

日本語の「素麺(そうめん)」と読みが類似しているのも大変特徴的です。中国語(普通語)では麺を面と表記します。
※「爽面」の読み方は永嘉県のお隣にある縉雲県の呼び名です。

このような中国の情報からも遣唐使由来で五島に伝承したと言う説が有力のようです。

話は少しずれますが「島原の手延べ素麺」は椿油は使わないものの製造工程はほぼ同じ。個人的には五島経由で島原に伝わったのでは?と推測しています。

また浙江省温州地区の料理の味付けや食材は日本人も馴染みの物が多く、私が知っているだけでもラッキョウの酢漬けや赤飯、大根の甘酢漬け、ビーフン、芋つる炒めなどがあります。もしかするとうどん以外の食材や料理も伝来したのかも知れません。

五島うどんと相性抜群のあご出汁スープ

五島うどんの特徴やルーツをご紹介しましたが、少しでも五島うどんにご興味を持っていただいたでしょうか?

五島うどんは乾麺で長期保存に優れお土産に最適です。長崎市内のお土産屋や百貨店、スーパー、長崎空港のお土産品コーナーでも数多くの五島うどんが販売されています。

手にとってお好きなうどんを何種類も!選んでいただきたいのですが、うどんと合わせて購入して頂きたいのが「あご出汁スープ」。

長崎空港で購入したあご出汁

長崎空港で購入したあご出汁


最近ではラーメンのスープなど使われご存知の方も多いかも知れませんが、「あご」とは「とびうお」の方言で、やはり五島うどんには、あご出汁が一番似合います。

粉末タイプ、液体タイプなど様々な種類のあご出汁がありますので、五島うどんとご一緒に購入して長崎五島の味を楽しんでください。

意外と知らない五島うどんの副産物「ふし麺」

五島うどんの製造工程で副産物として出てくる部分を「ふし麺」と呼び、マカロニ感覚でサラダなどの調理に使われます。

竹管に生地を掛けて乾かした後、竹に巻きつけていない部分をカットし「五島うどん」として出荷します。そのため「ふし麺」は竹管に巻き付けて曲がって部分を商品化して販売しています。

「ふし麺」も購入すると長崎通の上級旅行者と思われること間違いなしです。

五島手延べうどんの特徴とルーツのまとめ

五島うどんの特徴や歴史を紹介してみました。

特徴や歴史を知れば100倍!五島うどんが美味しく味わえます。そして、情熱を込めて五島うどんの製造に携わる五島の人も喜ぶと思います。

各お土産スポットには必ずと言って良いほど取り扱われている五島うどん。旅の思い出に手にとってください。

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

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